傑作

Under the rain

素晴らしい傑作だと私は思いますね。
間違いなくここ最近聴いた曲の中では最高です。

「I stand free」の時にも書いたのですが、この曲で言う「貴方」って、単なる二人称ではないと思います。
『何故貴方は消えてしまったのだろう？』
失われた美しい風景かも知れませんし。
この地球上から滅び絶えいなくなってしまった、尊い生命種かも知れませんし。
それぞれのリスナーにとっての「貴方」がいるのだと思います。

消えてしまった、誰なのか分からない「貴方」を想い、私もいつの間にか泣いていました。
心の中に降る、涙の雨に打たれながら。
「無くした小さなメロディー」は、「貴方」に捧げた「鎮魂歌」である気がしてなりません。
届かないメロディーは、夜空に響いて、消えるのでしょうか。
それでも歌わずに、祈らずにいられない。それだけが私にもできる鎮魂の意思表示なのかも知れませんから。

いつか消えゆく全てのものに対する、ACIDMANの祈りの唄。
心を震わせる、そしていつまでも心に在る、最高のナンバーです。

全くもって拙い言葉でしか感動を伝えられない…。
あと、「香路」のsecond lineも凄く良いです。
水中に沈んでいるような（？）感覚の曲アレンジが、退廃的な詞とマッチしてます。
このシングルは私が自信を持っておススメする至高の一枚です。